ロジスティック曲線

ロジスティック方程式は
 \dfrac{dg}{dx}=ax(b-x)b\neq 0)の型の微分方程式で,x=btと置換すると \dfrac{dg}{dt}=Kt(1-t)dtK=ab^3
となる.この方程式の解曲線をロジスティック曲線という.

いわゆる成長曲線の一種.

例えば流行現象などのモデル化に用いられる.

ある物を持っている人の数を x とするとき、購買意欲は、持っている人の数 x に比例すると考えるモデル.

このとき,新たに買う人 \Delta x は持っていない人 N-x(人口を Nとする)のうち  kx の割合で購入するのだから、
 \Delta x = kx(N-x)
でモデル化される.これを連続モデルにするとロジスティック方程式が得られる.

教科書としては古典であるが,

を参照すると良い.

離散型ロジスティック方程式とも呼ばれるロジスティック写像 x_{n+1}=Kx_n(1-x_n) (初期値x_1\in [0,1])の形をしており,この x_nの変化(軌道)は a の値によって複雑な挙動を示すことが知られており,この非周期的な振舞いのことはカオスと呼ばれている.

ロジスティック写像(0,0),(1/2,K/4),(1,0)の3点を通る放物線であるが,この3点を通る折れ線で与えた
 f(x)=\dfrac{K}{4}(1-|2x-1|)=\left\{ \begin{array} {}\dfrac{K}{2} x & \Bigl( 0\leqq x\leqq \dfrac{1}{2}\Bigr) \\ \dfrac{K}{2}(1-x) & \Bigl(\dfrac{1}{2} \leqq x \leqq 1\Bigr) \end{array}\right.
をテント写像という.テント写像を合成すると4つの折れ線,8つの折れ線,16個の折れ線,...と折れ線の個数が倍々になる.

(連続しているエントリーだが)
パイこね変換 - 球面倶楽部 零八式 mark II
も参照のこと。