筑紫哲也死す

ニュースキャスターは事実だけを淡々と語ればよいのであって、余計な意見を差し挟む必要はないというのが個人的意見。自分の考え方を述べた時点でジャーナリストがデマゴギストも兼務しているように思ってしまう。そもそも報道するニュースを選ぶ段階でかなり偏っており、特定の団体に有利に働くような選択が行われているのではないかという疑念が放送局と対応する新聞社の見出しを比べてみる生じてしまう。その偏った考え方で選ばれたニュースに偏ったコメントを垂れ流している現状では、報道番組というより洗脳番組に近いものになってしまう。ニュースの選択結果の背後にあるものは何かと考えることは思考訓練に大いに役立つ。このように情報を分析する手法は既に第2次世界大戦において行われていた。

筑紫哲也が何を考えてそのような意見を述べるのか、というようなことを考えるのは思考訓練に大いに役立ったという意味では、彼の死は非常に残念である。ご冥福をお祈りする。