タイガーマスク

伊達直人名義の寄付が増えているそうです。中にはルリ子さん名義もあったとか。

困っている人を助けるなら直接助けるのが一番確実だということがはっきりしたような気がします。ただ本当に困っているかどうかの見極めは難しいですけど。

他人任せにして助けたつもりになっていたけど、実はそんなことはなかったぜ、的なことは募金ビジネスと称されるように昔からありますし、現在も多いようです。そういえば昔、貧困救済を目的とする募金が反日国家の資金源になっていたという話もありましたね。確かに貧しい国に募金が届いたので間違ってはいないかも知れませんが。

このような募金や寄付金の話になると、どこで住所を調べたのかダイレクトメールを屡々送ってくる財団法人日本ユニセフ協会が槍玉に挙がります。その一番の理由はおそらく、この協会への寄付が、国連(第二次世界大戦戦勝連合国)のユニセフに届けられる際に約20%の手数料を差し引く所にあるのだと思います。この財団法人日本ユニセフ協会の中抜きを批判する人もいますが、経済活動なのだから手数料を引いて当然です。約20%の手数料を差し引かれるのが嫌ならば、困っている人を直接助ければ良いのです。困っている人を直接助けることは意外と簡単なことだということが今回のタイガーマスクの教訓ではないでしょうか。

一応断わっておきますが募金ビジネス界では「約20%」というのは手数料としては良心的な方です。「募金する意識を啓蒙するための活動」と称して募金を一切しなかった団体もありましたし。

ちなみに、財団法人日本ユニセフ協会にした募金は、この数十年、日本のためには使われていません。

http://www.unicef.or.jp/qa/qa_un_and_jcu.html

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Q 支援する国や子どもはどのように決められているのですか? 日本の子どもたちも支援していますか?
A 皆様や各国政府から寄せられるユニセフの資金は、次の3つを基準に配分されています。

・5歳未満児の死亡率/・国民一人当たりのGNI(国民総所得)/・18歳未満の子どもの数

そして、支援を受ける国とユニセフの現地事務所がともに作成し、ユニセフ本部が承認した事業計画に従って、予算配分されます。そのため、現在の日本は支援の対象にはなりません。しかし日本でも、子どもたちが厳しい状況に置かれていた戦後の1949年から1964年までの15年間、脱脂粉乳、医薬品や原綿の供給などのユニセフの支援を受けました。その総額は当時の金額で65億円に上りました。

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日本の子供を助けたいと思って財団法人日本ユニセフ協会に寄付をした人は、残念でした。

見えない遠くの人々を助けることを否定はしません。大切なことだと思います。しかし、まず見えている身の回りに困っている人がいれば、それを助けることの方が大切だと思います。

そんな思いから私は、身の回りで一番困っている自分自身を助けるようにしています。