公務員待遇

奈良先の助教の人が、年収を晒していた。33歳で約420万。旧国立大学も何だかんだ言って人事院勧告によって給料が決まる所があるので給料としては実質国家公務員のようなもんだ。

民主党の国家公務員の給料を2割削減が通ると33歳助教で340万ぐらい。

大学に残ることができる人の多くは、人生において自己投資を続けてきた人だと思うのだが、それだけ努力してこれだけの結果しか帰ってこないんだったら、きっと大学に残ろうと考える優秀な人が減っていくことだろう。私の知人でも給料の低さから学問の世界に残らなかった人は多い。学問に集中できる環境が欲しいので給料が低くても大学に残るという気持ちでいる人も、あまりに待遇が悪ければ、生活ができないのだから大学には残ることができなくなってしまう。大学に優秀な人がいなくなるということは、日本の大学ではまともな研究も教育もできなくなってしまうことになり、日本の大学から優秀な人材は生まれなくなってしまう可能性がある。

このようになった理由の一つが年金の支給年齢引き上げだろう。年金の支給年齢の引き上げによって大学教授の定年が延長され、教授になれない准教授が増えて准教授になりにくくなる。出世しにくくなると基本給も低いままなので。学者貧乏が加速される。

国家公務員の給料を2割削減し、なおかつ年金の支給年齢を70歳に引き上げると、大学教授の定年も少し延長され、その影響で

旧国立大学37歳助教で年収320万ぐらい

というのはかなり現実的な数字になりそうだ。