一年程前に「かせつふかせつ」って数を知ってると聞かれたときに知らなかったのだが、今日、たまたま意味するところを知った。仏典に登場する数で「不可説不可説」のことを言っていたようだ。不可説不可説の二乗は「不可説不可説転」で、これが仏典に登場する最大の数らしい。これは厳密には日本の記数法とは呼べない。というのもこの命数法では
一千万=倶胝(くてい)
となるが、倶胝という命数は日本では一般に用いられていないからである。日本において普通に知られている命数法は
一、十、百、千、万、億、兆、京、…
と続く系列で、この系列における最大の命数は「無量大数」。これは大抵の人が知っていることだろう。
ちなみに
1不可説不可説転=
となるが、不可説という命数も不可説転という命数もあるので1千万のように命数を並べたと考えることもでき、命数法としては失敗作であるともいえる。詳細はWikipedia で調べよう。