ドーラ世界をめぐる後編

今週は先週の続き。

タンザニアからロシアに気球で、ロシアから中国へは列車で移動。中国からアメリカにはジェット機で戻る。

飛行機は一般的に左側から乗降するのだがドーラは右側から乗降していた。ドーラは基本的に右に進んでいくので飛行機に乗るときも右側から乗るというわけだ。

ちなみに、飛行機が一般的に左側から乗降するのは船の名残。じゃぁ何故船が左側から乗降するのかというと、舵が右側についていたからと言われている。

ちなみに日本語の面舵は「卯の舵」または「卯面舵(うむかじ)」、そして取り舵は「酉舵」が変化したものといわれ、卯、酉は方向を表わし、船首を子の方向として、卯の方向に船首を向けるように右に向かうのが面舵、酉の方向に船首を向けるように左に向かうのが取り舵。

英語では舵が右側にあったこともあって starboard が舵を右に切る、portside が舵を左に切るということ。舵柄で操舵していた頃は右を向くために舵を左に切っていたが、現在のように舵輪で操舵するには右を向くために舵を右に切る。だから1920年代を境に

昔: starboard 取り舵

今: starboard 面舵

と意味が変わってしまったそうだ。そしてこの過渡期にはかなりの混乱が生じたそうだ。

この豆知識はでC大学のI先生にいつか披露してやろう。最近の薀蓄合戦ではやや劣勢なので。I先生は飛行機が左側から乗降することになっていることは知っているが、ここまで知るまい。