quey さんへの返信(2010年10月14日)

相変わらず遅くてすいません。

Part 1 を少し見ました。ヘッドホンで聞くと何とか聞きとれるフィニアスとファーブも、スピーカーから聞くと聞きとりづらくなるのはやはりヒアリングの修行が足りないせいだと反省。

パリの評価が高いのは一種の記号のような気がします。料理と芸術の都という感じで評価が高いのでしょう。伝統的にアメリカはフランスコンプレックスがあるように思えます。出木杉君とジャイアンのような感じで。ただ芸術と言っても音楽はフランスよりもオーストリアという気もしますが。

自分はアメリカ人ではないのでアメリカ人の気持ちはさっぱり解りませんが、アメリカ人の日本の評価ってどうなんでしょうね。オリエンタルの中でも異質なジャポニズムを持っていながらハイテクな国、つまり武士がパソコンを使っているイメージがあるんでしょうか。得体の知れなさを感じているんじゃないかという気がしますが。

折り紙は確かに日本の文化ですね。東洋の中でも日本は、他の国々に比べてやたら細かい文化をもっている感じですし。

漢字や箸などの文化はもちろん日本独自の文化ではないのですが、例えば箸の捉え方が国によって微妙に異なるのが面白いです。中国の箸は実用的な感じですが、日本の箸は無駄に芸術性を追求してたりしますし(もちろん私のような庶民が使う箸には芸術性はありませんが)。そういった面で、「日本の箸」という独自の文化と考えることもできるような気がします。

フランス料理はロシア料理やイタリア料理などを昇華させたものと考えられていますが、(ロシア人やイタリア人を除いて?)フランス料理はコピー文化とは言われていないのと同じで、東洋全般に箸の文化はあるのだけど日本の箸文化は、オタク文化として独自の道を歩んでいる、ということなのではないかと思います。漢字の書道はお手本が中国の書物であることから、日本の文化ではなく中国の文化だよなぁという気はしますが、かなの散らし書きなどは流石に中国にはない文化なので、中国の文化を昇華させて日本の文化という気もします。

でも、西洋人にとっては、そんな細かいことを考えなさそうなので、箸は日本、書道は中国、といった決めつけが自動的に行われてしまうんでしょうけど。