よねんぶり

布拉格では有名な店でビールを飲む。4年前は現地通貨で3杯150だった。隣の客の倍の値段なのだが、先進国から金を巻き上げても構わないという物乞い体質は後進国の通常の感覚だし、それを理解しない人はこのような店に行くのもどうかと思うので笑顔で請求通り払っておいた。向こうは儲けてラッキー、こっちは話のネタができてラッキー。win-win の関係である。

その店に今回行くと、6杯で230だった。リーマンショックもあってあまりぼらなくなっているのか。4年前よりも安くなっちゃったよ、日本の惨状に気を遣わせちゃったなぁと日本のふがいなさを申し訳なく思う、というよりも先にまず6で割り切れない。とりあえず小学校の算数ぐらい勉強しようよ。相場を見極めて上手に騙すというのは後進国ではとても大事なことなのに、こんな基本で間違えるなんて、やっぱり教育は大事だな。ってこういう教育がきちんとできないから後進国という話もある。おそらくはチップ込みの値段を言ったのだろうが、そこで228とか言っておけば、素人はチップを上乗せして250ぐらい払ってくれてチップの二重取りで非常にラッキーだったのに。

一応、この店の名誉のために言っておくが、このような誤魔化した値段であっても他の店に比べて高い訳ではない。現に昨日飲んだ店で同じビールを頼んだが、値段は1杯37だった。チップを入れると40になる感じ。

そう言えば、別の国に旅行に言ったとき、色々な価格のものを頼んだのに、請求額はぴったり100だった。記念にレシートを持ってきて欲しいと頼んだら、すいません51.8でしたと訂正した。人を騙してでも自分が得することが正しいという考えには文化の越えて清々しさを感じたのを覚えている。その国も先進国だったり後進国だったりややこしいですが、まず、このようなことをしない国が先進国と呼ばれる国であることは理解した方がいいと思う。先進国が幸せとは個人的には思わないけど、先進国に憧れるなら考え方を変えないとね。

そういった面からすると、日本はずいぶん後進国になったなぁ。ばれなきゃ大丈夫という考えは学生のレポートにも如実に表れている。

そんなことを思いながら次の店に食事に行く。頑張って食べたが、二人で314だった。400払って、340でいいよと言ったのだが、何故か細かいおつりを貰って店を後にした。歩きながらおつりを数えたら、86あった。こっちはチップ込みでthree hundred forty と言ったのだが、どうやら向こうは金額の確認で three hundred fourteen と言ったと思って86のおつりを渡したようだ。発音が下手糞でごめんなさい。生まれてきてごめんなさい。

結局、今日は頑張ってお金を使ったと思ったのだが、お土産込みで2600円程しか使えなかった。まだ2000円程残っている、、、。

ホテルに戻ると、コップはそのまま、バスタブも未清掃、ゴミ箱もそのまま。タオルだけは替えてあった。もう少し頑張れ。