「ヴ」

世界から「ヴ」が消える
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「ヴ」が五十音ではどこにあるのか?という謎はおいておいて、日本語にはない音をどう表記するかは難しい。

オーストリアの首都「ウィーン」は Wein だからドイツ語では「ヴィーン」が正しいので、Wein を「ウィーン」と発音するのは日本だけかと思ったのだが、ドイツ南部では語頭のWは濁らないようで「ウィーン」と発音するらしいが、実際に確かめた話ではないので、少々不安。なお、wikipedia の「ウィーン」の脚注には

日本語表記では主に「ウィーン」が用いられるが、標準ドイツ語でのWの発音は [v] であり、「ヴィーン」の表記が近い。バイエルンオーストリア語ではWean(ヴェアン、ドイツ語方言を参照)と発音される。なお、漢字による当て字では維納と表記される。

とある。「ヸーン」と表記してあるものもあった。

語学の本だと、l と r の区別を片仮名と平仮名で区別したりして表記を工夫している。ラテンアルファベットは文字数が少ないので、アクセント記号などを用いて音の区別をしているので、カナにもアクセントをつけてみるとどうだろうか。ネタ的に。

ドボルザーク\longrightarrowドボ\check{ラ}ク

のように。まぁ日本語は同じ文字でも前後の文字の影響を受けて違う音になるんだけどね。
中国語を勉強するときに良く、「案内」と「案外」の「ん」の違いが「n」、「ng」の違いと言われるし、「塩梅」の「ん」は「m」だし。

鼻濁音も地域差や個人差があって、現在徐々に廃れていっているようだし。言葉は変化するので難しい。

以下、コピペ用の文字。
𛀁、𛀀
ゐ、ヰ、ゑ、ヱ
わ゙、ヷ、ゐ゙、ヸ、ゔ、ヴ、ゑ゙、ヹ、を゙、ヺ
か゚、カ゚、き゚、キ゚、く゚、ク゚、け゚、ケ゚、こ゚、コ゚


合略仮名 - Wikipedia
はヿ(コト)、𪜈(トモ)、ゟ(より)はあるのに、f:id:spherical_harmonics:20190309182705p:plain:w15(トキ)はないんだなぁ。