相見積りの意義

海外出張の航空運賃は相見積りをとって安い方に頼まないといけない、というルールは一見もっとものように思えるが、決してそうとは限らない。うちの職場の場合、実質的に随意契約をしている大手旅行会社の見積りを発行した後でなければ他の業者に頼むことができないのだが、それが足枷になる。

(1)ある会社に見積りを出す。20万円の見積りがでる。

(2)しばらくして大手旅行会社からの見積りが届く。27万円の見積りがでる。

(3)その見積りを受けて、ある会社に連絡をすると、20万円のチケットは売り切れで27万円の見積りが来る。

とまぁ、こんな感じである。大手旅行会社からの見積りは、だいたい同時に頼んでも半日以上遅れてくる。そりゃそうだ。全職員がその大手旅行会社から見積りをとらないといけないんだから、うちの職場関係を順番に処理していかないといけなくて時間がかかってしまうのだから。

この7万円の差額の負担は個人の研究予算から賄わなければいけないことになる。相見積りをとることによって調達コストが高くなる場合が多くあることをいいかげんに理解してもらいたいものだ。