鉄(くろがね)

なお、「くろがね(黒金)」が鉄のことというのは、年寄ならマジンガーZでご存知のこと。「あかがね(赤金)」は銅、「しろがね(白金)」は銀、「こがね(黄金)」は金、「あおがね(青金)」は鉛または錫。「みずがね(水金)」はそのまま水銀。

じゃぁ、プラチナは?

プラチナは「白金」と書くけど「はっきん」と読む。プラチナは古代にエジプトや南米で用いられていたが、その後18世紀までは注目されなかった金属だったこともあって、日本で知られるようになったのは、おそらくWikipedia

=== 引用開始 ===

プラチナの和名「白金」は、江戸時代の蘭学者宇田川榕庵(ようあん)が著した化学書「遠西医方名物考補遺巻八」(えんせいいほうみょうぶつこうほい)に、白金(一種銀色の金属、原名プラチナ)の訳語があり、榕庵が命名し日本で最初に使われた用語と言われている。

=== 引用終了 ===

とあるように、江戸時代になってからのことなのだろう。platina という言葉はスベイン語の銀(plato)に縮小辞 -ina がついて platina となったそうだ。当のスペイン語では男性名詞なので platino だそうだけど。

蛇足ながら「ホワイトゴールド」はまた別の合金。ややこしい。

まぁ、ややこしい、ということもあって「しろがね」は「白銀」と書くことも多い。黒鉄ヒロシ。だがしかし「あかがね」は「赤銅」と書くこともあるようだが、赤銅(しゃくどう、せきどう)は銅と金の合金なので、またややこしい。真空斬り。鉛が「あおがね」なのは青鉛鉱を見れば、やっぱりそうかなと思う。錫が「あおがね」なのは良くわからなかったナナヤ。