Assistant professor

直訳すれば「助教授」になるのだけれども、日本では「助教」相当なのに役職を今の日本にはない「助教授」記載する外国の assistant professor はどうなんでしょうね。日本の助教とは違って対応する職位がないなら、アシスタントプロフェッサーとそのまま書いておけばいいのに。勘違いして欲しいのかと思ってしまう。

ちなみに、「講師」という役職は今の学校教育法では過去の遺物的存在。なので英語で書くときは assistant professor か lecturer か悩みそうな所だけど、大学によっては、教授会メンバーに講師を含んで(professor扱い)も助教は含まない(professorではない)所も多いようなので、助教を assistant professor とするのもどうなんでしょうね。むしろ講師が assistant professor で、助教は associate assistant professor なんでしょうか。

まぁ、一般的なアメリカの professor, associate professor, assistant professor の3段階の職位を、教授、准教授、講師、助教 に対応付けるのが困難だし職位によって求められている仕事もアメリカと日本では異なるので、このままスライドさせるのもどうかと思いますけど、まぁ、日本にはかつて「助教授」という職位があり、それがまだ過去の遺物とまでは言えない段階で、その訳語を使うというのは、それなりの意図があって訳しているのでしょうね。50年後とかに(旧)助教授という職位が忘れられる頃だと assistant professor を助教授と訳すことがアタリマエのことになるだろうなぁと思うけど。

ちな、「講師」という役職については

学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)施行日: 令和二年四月一日(令和元年法律第四十四号による改正)

によると、

第九十二条 大学には学長、教授、准教授、助教、助手及び事務職員を置かなければならない。ただし、教育研究上の組織編制として適切と認められる場合には、准教授、助教又は助手を置かないことができる。
② 大学には、前項のほか、副学長、学部長、講師、技術職員その他必要な職員を置くことができる。

「③〜⑧ は省略」

⑩ 講師は、教授又は准教授に準ずる職務に従事する。

とあるので、講師はやっぱり professor と訳されたいよね。