パップスギュルダンの定理その2

いや、本当は違うのだが。

極座標\thetaが一定による切り口とrの座標軸が一致するので

P(\theta)=(切り口の面積)×(切り口の重心までの距離)=(切り口のモーメント)

という式が成立した。今度は確率密度関数p(x,y)を傾き座標(そんな単語はない)で表現したP(x,k)を周辺化してkに関する確率密度関数の場合はどうだろうか、って面倒なのでヤコビアンを使って表現すると、

P(k)=\int x p(x,kx) dx

となる。これは傾き座標においてkが一定による切り口とxの座標軸が一致しないため、kが一定による切り口のxの座標軸方向への正射影を考えていることになる。

前日の極座標の結果と比べてみよう。x=r\cos\thetaだから

P(k)=\left(\int r p dr \right)\cos^2\theta= P(\theta)\cdot\cos^2\theta

が成立する。もちろん、これはdk=\frac{d\theta}{\cos^2\theta}から当然の結果。

ここで\cos^2\thetaと、\cos\thetaが2回かかっているのは、面積の正射影と重心までの距離の2つが正射影され、それぞれが\cos\theta倍になるから。

という訳で、

P(k)=(切り口のx軸方向への正射影のモーメント)

となることを個人的に勝手に納得した。これでレポートに出す誘導ができた気がする。