Car Convoy Problem(その3) - 球面倶楽部 零八式 mark II
の続き
Car Convoy Problem(その2) - 球面倶楽部 零八式 mark II
で導入した確率変数を用いよう.
確率変数 を, 台目の車が前の全ての車よりも遅い場合,そうでない場合は という値をとるように定めると
,
である.
(i) 1番目の車列の長さが1となる場合は かつ だから,その確率は
(ii) 台目の車が 番目の車列となり,その長さが となる場合は
かつ
であるから,その確率は
となるので,これを から無限大まで加えると
(iii) () 台目の車が 番目の車列となり,その長さが となる場合について考える.
1番目の車列の先頭は1である.2番目の車列の先頭がであり,3番目の車列の先頭が となる確率は
であるから,求める確率は
(iv) () 台目の車が 番目の車列となり,その長さが となる場合について考える.
1番目の車列の先頭は である.()番目の車列の先頭が であり, 番目の車列の先頭が となる確率は
であるから,求める確率は
Car Convoy Problem は
の p.103 にあることを教えてもらって考え始めた。この本には既に解いた
・1番目の車列の長さが となる確率を求めよ
・1番目の車列の長さの期待値が無限大となることを示せ
・番目の車列の長さが1となる確率が となることを示せ
・最初の 台からできる車列の個数を とするとき,を示せ.以外に
回のシミュレーションにおける1番目の車列の長さの平均値 について で となることが確率1で起こることを示せ
いう問題があるが,これは1番目の車列の長さの期待値が無限大となることとボレル・カンテリの第二補題から従う.