眠り姫問題が流行っている

眠り姫問題 - Wikipedia

細かいところは wikipedia を読む.

公正なコインを投げたと仮定する

(1) 表がでて月曜に質問される確率は \dfrac{1}{2} である.
(2) 裏がでて月曜に質問される確率は \dfrac{1}{2} である.
(3) 裏がでて火曜に質問される確率は \dfrac{1}{2} である.

これらを合計すると \dfrac{3}{2}\gt 1 となることに注意する.(2)が起きたら必ず(3)が起きるので(2)(3)は独立ではないし排反でもないからである.

(1) 表がでて月曜に質問される確率は \dfrac{1}{2} である.
(2) 裏がでて月曜に質問される確率は \dfrac{1}{4} である.
(3) 裏がでて火曜に質問される確率は \dfrac{1}{4} である.

というのは間違いである.この3つの確率の合計が1にならないといけないと勘違いしている人も結構多い(眠り姫問題パラドックスと思うのは、おそらくそのせい).

3分の1とする立場について,「n回の試行において質問される回数は \dfrac{3}{2}n 回であり,それらが(1)(2)(3)のいずれかであるかの確率はそれぞれ \dfrac{1}{3} であるから P(表 | 質問された)=\dfrac{1}{3} である」となる.この場合の全事象は「質問される回数 \dfrac{3}{2}n 回」

2分の1とする立場について,「公正なコインを投げたのだから P(表)=\dfrac{1}{2}である」となる.全事象は「コインの投げた回数 n 回」

2つの2分の1とする立場について、は意味がわかりませんでした。

結局のところ、P(表 | 質問された)P(表) は違うものなのだが,同じと思うとパラドックスと思うのも無理はない.