たぶんないけど

\log_n(x+y)=\log_n x\cdot \log _n yn,x,y\in\mathbb{N}
はおそらく解をもたない.だが,n\in\mathbb{N}x,y\in\mathbb{R} ならある.

x=1 とすると \log_n(1+y)=0 から y=0 となり,y\gt0(真数条件)に矛盾.よって x\neq 1である.

このとき,
\log_n(x+y)=\log_n x^{\log _n y}
から
x+y=x^{\log _n y}
となる.

x^{\log _n y}-x=y
が成立する.y\gt n を固定すると \log_n y\gt 1 より
x(x^{\log _n y-1}-1)=y
となるが,左辺は x\to 00x\to\infty+\infty だから中間値の定理により,与えられた n,y に対して x\in\mathbb{R} が存在するからである.

存在しない証明は難しそうである.

例えば y=n^kk(\gt 1)自然数)という条件をつけると
x^k-1=n^k
となり,
n^k-x^k=1
をみたす自然数の組は (n,x,k)=(2,1,1) しか存在せず,x\neq 1 に矛盾するので存在しない.

ふと,x^{\log_n y}=y^{\log_n x} って自明でなさそうで,むっちゃ自明で面白い,と思った.