の後半には、ラプラス変換を用いない方法があり、このブログで述べた、ヘビサイドの cover up 法を使うよりも、わかり易い。 を直接求めるには、ヘビサイドの cover up 法が良さそうだけど、 を直接求めるようにすると、これを の関数と考えて微分することができるので、条件式が簡単になるのか。
行列の指数関数 exp A の求め方の一般論のアウトライン - 球面倶楽部 零八式 mark II
の記号を援用して説明する。細かいことは気にしないようにして欲しい。
行列 の固有多項式を とするとき,
なる 次以下の多項式 が存在すれば となるのであった。
これは をパラメータとする関数 に対しても同様で、 なる をパラメータとする 次以下の多項式 が存在すれば ,つまり となる。
行列の指数関数 exp A の求め方の一般論のアウトライン - 球面倶楽部 零八式 mark II
で述べたように、 がみたす条件は、
()
となるが、
であり,
とおくと、
となるので,これらの条件は
()
となる.
と (の根と重複度)が与えられたとき,これら条件をみたすような を求めることにより、
が成立することになる。これら()を求めるためには連立方程式を解く必要があるが、次数が小さいときはそれほど面倒ではない(例えば が3次のときは、関数3つ、式3つの連立方程式を解くことになる)
特に のときは
()
を解くことによって を の多項式で表すことができることになる。固有値が のときは連立方程式
,
,
つまり
を解けば良く,行の基本変形から
となるので,
と求まる。
なかなかいいな。この方法。でも3次ぐらいならば、因数定理の運用した方が楽に思う。まぁ一般化できるから数学は面白いのだけど。