行列の指数関数 exp A について(ラプラス変換)

行列の指数関数 exp A の求め方の一般論のアウトライン - 球面倶楽部 零八式 mark II

で考えた訳だが、

システム制御II(担当:平田健太郎)第3回スライド
http://imclab.sys.okayama-u.ac.jp/~kent/DIR/sc2-03.pdf

www.gifu-nct.ac.jp

に、ラプラス変換を用いて
e^{tA}={\cal L}^{-1}[(sI-A)^{-1}]
として求める方法がある。

固有方程式の定義は2通りあるが、ここでは
\Phi_A(s)=\textrm{det}(sI-A) として、余因子行列を \textrm{adj} をつけて表すと
(sI-A)^{-1}=\dfrac{1}{\Phi_A(s)}\textrm{adj}(sI-A)
のように (sI-A)^{-1} の各成分は s の有理式で表現できるので、それぞれの成分を逆ラプラス変換することにより \exp (tA) を求めることができる。もちろん、t=1 とすると \exp A が求まる。

特に、後者の web page には、ラプラス変換を用いない方法があり、このブログで述べた、ヘビサイドの cover up 法を使うよりも、わかり易い。\exp A を直接求めるには、ヘビサイドの cover up 法が良さそうだけど、\exp (tA) を直接求めるようにすると、これを t の関数と考えて微分することができるので、条件式が簡単になるのか。

次のエントリーで説明する。