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昔解いた問題.意外と苦戦する.背景が良くわからない.

a,b,c は実数の定数で c\neq 0 であり,’
f(x)=x^3+ax^2+bx+c
とする.方程式 f(x)=0 は1つの実解 \alpha と2つの虚数解をもつ.このとき,方程式
2f(x)-f''(x)f'(x)=0
の実数解を \beta とすると f'(\beta)\gt 0 であることを証明し,\beta^2+f(\beta)\alphac で表せ.

[解答]
f(x)=(x-\alpha)\{(x-p)^2+q^2\}p,q は実数,q\neq 0)とおくと
f'(x)=(x-p)^2+q^2+2(x-\alpha)(x-p)
f’'(x)=4(x-p)+2(x-\alpha)
により
g(x)=2f(x)-f''(x)f'(x)=-4(x-p)\{(2x-\alpha-p)^2+q^2\}
であるから,\beta=p である.

よって f'(\beta)=f'(p)=q^2\gt 0 であり,\beta^2+f'(\beta)=p^2+q^2 となるが,f(x) の解と係数の関係により c=-\alpha(p^2+q^2) であり,c\neq 0 から \alpha\neq 0 であるから,
\beta^2+f'(\beta)=-\dfrac{c}{\alpha}
となる.