書評というよりも。

指摘される前に言っておくと線型代数書評になってない。でも線型代数書評になっている。

書評というのは、書物の内容を批評しなければならないと考えていれば書評になっていないのだが、書物の内容を紹介するだけでも一応書評である。

この本はこういう順番で議論を展開していることを紹介しているので一応書評であるし、取り上げた議論の流れは、それ自身、評価されているという側面を持っている。だから線型代数の本を書いたり、授業をする人が読んで自分の知らない、または興味のある流れを見れば、書評された本を手に取ることとなるだろう。その時点で書評の役目は達せられていると私は考えるのである。

そして、現在、過去に書き散らした線型代数の原稿を整理しつつある。そのときの大本の流れを決定するための作業のためのメモとしての役割も果たしている。