素数 p で割り切れない二項係数の個数

{}_nC_{r}(r=0,\ldots,n)のうち、素数pで割り切れないものの個数は、np進数で表示したときの各桁をa_0\cdots a_kとしたとき、(a_0+1)\times\cdots \times(a_k+1)となる。

例えば、{}_{100}C_{r}(r=0,\ldots,100)のうち、素数7で割り切れないものの個数は、 100_{(10)}=202_{(7)}であるから,9個であることがわかる。もちろん、その9個はr=0,1,2,49,50,51,98,99,100である。これぐらいは暗算でできる。

暗算というのは、{}_{100}C_{r}(r=0,\ldots,100)が暗算でできる、ということではなく、それが7で割りきれないrは暗算で求められるということ。まぁ、当然か。

練習:{}_{1000}C_{r}(r=0,\ldots,1000)13で割り切れるrの個数を求めよ。また、rの最大値を求めよ。

答:13進数の表記には、16進数の文字を用いるものとする。

割り切れないものの個数は 1000_{(10)}=5BC_{(13)}だから、6\times C\times D_{(13)}=6\times12\times13_{(10)}=936_{(10)}個だから、割り切れるものの個数は1001-936=65個、rの最小値はD_{(13)}=13_{(10)}だから、二項係数の対称性により、最大値は1000-13=987となる。