と書いておきながら、楕円関数を習ったことはない。ただ、高校生のときに解けなかった問題がある。
楕円()の全長を,これが囲む図形の面積をとすればが成り立つことを示せ。
である。今からすれば何で解けなかったのかわからないが、次のように解けば良い。
(相加平均と相乗平均の關係の不等式)
(非負項の除去)
(定数関数の積分)
よって、となる。
ちなみに等号成立は、つまり円の場合で、これは楕円に関する等周不等式になっている。
楕円の周の長さを計算するのだから第2種完全楕円積分
が登場するのは当然で、これが第2種完全楕円積分との出会いである。
そう言えば、昔、楕円積分について
サインカーブの長さ - 球面倶楽部 零八式 mark II
という悩みを考えたことがあるので、久しぶりに少し考えてみよう。
森田健、楕円関数論
http://fuchino.ddo.jp/yatsugatake/ellipticx.pdf
を読んでよう。