2024-10-02 2022年(令和4年)東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻修士課程専門科目A第3問 数学 実数 に対して,次の値を求めよ. 最初,フルラニ積分(Furullani integral) に帰着させるのかと思ったが,部分積分をすると が登場し,フルラニ積分に帰着させる問題ではないことに気がついた.ちょっと綺麗に書くために を考えて を計算する方針にした.これを でやろうとすると は発散してしまうのでイケナイ.まぁ基本極限 を考えれば, でなく を考えるのは当然と思うのだけど. [解答] 部分積分により となるので が成立する.よって のとき となる.よって となる. [別解] とおくと,これは となる偶関数である.微分と積分の順序を交換して () であるから () が成立する. は なる偶関数であるから, () となる.よって となる.