調べたけど砂漠でプレートを探すようなものだ(解決済)

惑星メフィウス

Todo:調べておこう - 球面倶楽部 零八式 mark II

でちょっと調べたけどわからなかった(解決済)。

x+y+z=0 のとき,
\dfrac{S_l}{l}\times\dfrac{S_m}{m}=\dfrac{S_n}{n}
恒等式となるような自然数の組は,最高次数を考えて
\dfrac{S_l}{l}\times\dfrac{S_m}{m}=\dfrac{S_{l+m}}{l+m}
とすれば良い.また,m=1 とすると
0=\dfrac{S_{l+1}}{l+1}
となるが,これは恒等式ではないので m\geqq 2 として良く,同様に l\geqq 2 として良い.

x=-y,z=02x=2y=-z のときを考えて
\dfrac{(1+(-1)^l)(1+(-1)^m)}{lm}=\dfrac{1+(-1)^{l+m}}{l+m}…①,
\dfrac{(2+(-2)^l)(2+(-2)^m)}{lm}=\dfrac{2+(-2)^{l+m}}{l+m}…②
が成り立つことが必要である.

l,m がともに奇数とすると ①で0=\dfrac{2}{l+m}\neq 0 となり矛盾する.

l,m がともに偶数とすると \dfrac{4}{lm}=\dfrac{2}{l+m} から
(l-2)(m-2)=4 となり l=m=4 となるが,②が
\dfrac{18^2}{4^2}=\dfrac{258}{8} つまり 324=516
となり,これはみたさない.

よって,l,m は片方が偶数,片方が奇数である.ここでl が奇数(l\geqq 3),m=2k が偶数(k\geqq 1)であるとすると①は 0=0 となり必ず成立し,②は
\dfrac{(2^{l-1}-1)(2^m+2)}{lm}=\dfrac{2^{l+m-1}-1}{l+m}
つまり
(l+2k)(2^{l-1}-1)(2^{2k-1}+1)=lk(2^{l+2k-1}-1)
となる.この式において左辺が奇数であるから,k は奇数である.

ここで X=(2^{l-1}-1)(2^{2k-1}+1),Y=2^{l+2k-1}-1 とおくと
X,Y\gt 0 かつ
Y-X=2\cdot 2^{l+2k-2}-1-\{(2^{l+2k-2}+2^{l-1}-2^{2k-1}-1)\}
=(2^{l-1}+1)(2^{2k-1}-1)+1\geqq 6\gt 0
であるから l+2k\gt lk,つまり  (l-1)(k-2) \lt 2 となる必要があり,l\geqq 3,k\geqq 1k が奇数であることから k=1 が必要である.

このとき,
(l+2)(2^{l-1}-1)\cdot 3=l(2^{l+1}-1)
から
2^{l}=-\dfrac{4l+12}{6-l}
となり,l\geqq 3 の奇数により l=3,5 が必要だが,それぞれ等式をみたす.

以上から(k,l)=(1,3),(1,5) となり,よって
\{l,m\}=\{2,3\},\{2,5\}
となる.