Ramanujan problem

連立方程式
\sqrt{x}+y=7x+\sqrt{y}=11
ラマヌジャンの問題と呼ばれているということを知った。

まずは解いてみよう.根号内は非負だから 0\leqq x,y であり,
x=11-\sqrt{y} だから 0\leqq x\leqq 11 である.

\sqrt{x}=X とおくと 0\leqq X\leqq \sqrt{11} であり,
y=7-Xy=(11-X^2)^2
から
X^4-22X^2+X+114=00\leqq X\leqq \sqrt{11}
を解けば良い.
X^4-22X^2+X+114=(X-3)(X^3+3X^2-13X-38)
であり,
f(X)=X^3+3X^2-13X-38
とおくと
f'(X)=3X^2+6X-13
は正、負の解を1つずつもち,
f'(1)\lt 0f'(2)\gt 0 より
1\lt \alpha \lt 2 なる \alpha で極小となる.

f(0)\lt 0f(\sqrt{11})=-2\sqrt{11}-5\lt 0
より f(X)0\lt X\lt\sqrt{11} で負だから0にはならない.

よって X=3,つまり x=9 となる.そして y=4 となる.

以上から答は (x,y)=(9,4) のみである.

答を出すだけならこれで良いが,もう少し考えてみよう.

\sqrt{x}+y=7 は放物線 x=(y-7)^2y\leqq 7 の部分,x+\sqrt{y}=11 は放物線 y=(x-11)^2x\leqq 11 の部分を表す.

もちろんベズーの定理から2つの放物線の交点数か高々4個であることがわかるが,この2つの放物線は(11,0) を頂点として下に凸な放物線と (0,7)を頂点として左に凸な放物線の交点だから,交点の数は実際に4つである.

この4つの交点はそれぞれ,下に凸な放物線の軸より右左それぞれと,左に凸な放物線の軸より上下それぞれとの交点が1つずつとなっているので(いささか直観的であるが),今回求めるべき
下に凸な放物線の軸より左側と,左に凸な放物線の軸より上側の交点は1つだけであることがわかる.つまり1つ見つければ十分ということになる.