面白い恒等式

\displaystyle\prod_{k=1}^n 4\cos^2\left(\dfrac{k\pi}{2n+1}\right)=1

を示すのに,x^{2n+1}-1因数分解を利用するのだけど

雑誌「大学への数学」1986年11月号の宿題の2問目の

n を3以上の整数とし,\dfrac{n-1}{2} の整数部分を m とするとき,次の2つの値を求めよ.

(1) \displaystyle\sum_{k=1}^m \tan^2\dfrac{k}{n}\pi

(2) \displaystyle\prod_{k=1}^m \tan^2\dfrac{k}{n}\pi

(読者のレポートは1987年1月号p.63)を思い出した。懐かしそす。

この宿題の解として採用されたレポートはド・モアブルの定理から直接
\tan^2\dfrac{k}{n}\pik=1,...,mで全て異なる)
を解とする m 次方程式を作ってから解と係数の関係を使って値を求めている.

このように解かなかった例として x^{n}-1因数分解を利用した解法がある.