一応買って読んでみた

細かいところでなるほどと思うところはあったが流石に知らないことは何一つなかったかな。正直内容はそれほど深くなかったが、20代後半にしては頑張っているかなと思う(上から目線)。

例えばp.6 の1955年幾何第3問(google ブックスで見ることができる)をこのクソブログ
1955年(昭和30年)東京大学-数学(幾何)[3] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
と比較していただければ(もちろん件の書籍の方が丁寧に説明されているし,解答も良いと思うけれども、問題を解くだけでなくどのように発展していくかが足りないように思うのだ(本日付で一般化しておいた)).

2011年前期理科[2] にしても,連分数で終わるのではなく
2011年(平成23年)東京大学前期-数学(理科)[2] - [別館]球面倶楽部零八式markIISR
にあるように,ユークリッドの互助法の演算回数が q 以下であることがわかっても、それではどこまで小さくできるのか、というラメの定理についても言及できていれば良かった.そいう言った意味で深さが足りないように思う.

東大の問題をスマートに解くことよりも,そこからどのような学問に繋がっていくのかを書きたかったのだろうと思うので,もっと深く掘り下げることができるというコメントを書いているだけなのだ。別に批判している訳じゃないのだけど批判と思う人もいるだろうから,そうでないことを断わっておこう.