球台と球欠(球帽)の体積(その2)

球台と球帽(球冠)の体積 - 球面倶楽部 零八式 mark II
の続き

[球台と球帽(球冠)の体積]
下底面の半径が r_1,上底面の半径が r_2,高さが h の球台の体積は
V=\dfrac{\pi h}{6}(3r_1^2+3r_2^2+h^2)
である.特に下底面の半径が r,高さが h の球帽の体積は
V=\dfrac{\pi h}{6}(3r^2+h^2)
である.

について,

球帯の面積と、球冠の面積(球帽の側面積) - 球面倶楽部 零八式 mark II

を利用して求める.

球欠の底面を底面とし,球の中心を頂点とする円錐と,もとの球欠をあわせてできる立体を球扇形という.高さ h の球欠に対応する球扇形の体積は
\dfrac{4}{3}\pi R^3\times \dfrac{h}{2R}=\dfrac{2}{3}\pi R^2 h
であるから,球欠の体積は
\dfrac{2}{3}\pi R^2h-\dfrac{\pi}{3}\{R^2-(R-h)^2\}(R-h)=\dfrac{\pi h^2}{3}(3R-h)
となる.球欠の底面の半径 r について
r^2=R^2-(R-h)^2=2Rh-h^2 だから球欠の体積は
\dfrac{\pi h}{6}(6Rh-2h^2)=\dfrac{\pi h}{6}(3(r^2+h^2)-2h^2)=\dfrac{\pi h}{6}(3r^2+h^2)
となる.

球台の体積については,
球台と球帽(球冠)の体積 - 球面倶楽部 零八式 mark II
と同様に,2つの球欠の体積と差として求めれば良い.