楕円に直交する2接線が引けるような点の集合はとなり、これを準円と呼ぶ訳だが、よくよく考えてみると、楕円とその準円があったとき、準円上の点から楕円に引いた接線と準円の交点を作り、その点から楕円に引いた接線と準円の交点を作り、と繰り返すと、どの点から出発しても4回でもとの点に戻って長方形を作ることがわかる。これってポンスレの閉形定理の特殊な場合だということに、今更ながら気付いた。楕円の準円とポンスレの閉形定理の両方を知ってから随分長い時間が経ったというのに。
ちなみに、楕円に対する準円を導く方法は一般的には次のようである。
に点から引いた接線が軸に平行でないとき、その傾きをとすると、となる。これともとの楕円が接する条件を考える。
図形を軸方向に倍に拡大しても接することは変わらないので、、つまりと原点との距離はとなる。よって点と直線の距離の公式からつまりが成立する。
これを整理したをみたす2つのが直線の傾きで、それらが直交することから、傾きの積がとなるので、解と係数の関係からとなり、が導かれる。
接線が軸に平行なときは(複号任意)であり、をみたすので、求める軌跡は
全体となる。
といった具合だ。でも、この解答は今一つ美しくない。場合分けがあったり、が対称に扱われていないからだ。これをうまく導く方法があったようだが思い出せない。そもそも直交いう条件が変換に弱いので記憶違いかも知れない。
追記:1月11日の記事に捏ち上げました。