ベズーの定理によるパスカルの定理の証明

二次曲線上の点{\rm A}_i(i=1,2,3),{\rm B}_j(j=1,2,3)に対し、
直線 {\rm A}_i{\rm B}_j の方程式を l_{ij}=0 とする.

直線 {\rm A}_{i-i}{\rm B}_{i+1}{\rm A}_{i+i}{\rm B}_{i-1} の交点を {\rm P}_i とおく.但し添字は3を法として考える.このとき3点 {\rm P}_1{\rm P}_2{\rm P}_3 は同一直線上にある.

Pappus と同じように座標をとる訳にはいかないので、良い座標を考えているが難しい。

とりあえず、ベズーの定理

m 次曲線と n 次曲線に共通因子がないとき,重複度を込めて丁度 mn 個の交点で交わる.

から導かれる

m 次曲線と n 次曲線が mn+1 個以上の点で交わっているとき,2つの曲線には共通因子がある.

を利用した有名な証明を書いておこう。

パスカルの定理の証明を集めた本としては、

が本当に良いけどベズーの定理を利用した証明があったか覚えていない。

[証明]
 g=\lambda l_{12}l_{23}l_{31}-\mu l_{21}l_{32}l_{13}=0 という3次曲線は、ここで登場した9点を含む.

二次曲線上に新たな7点目を選び、これが g 上にあるような \lambda,\mu を選ぶ.

その g と二次曲線は、7つの共有点があるのでベズーの定理より共通因子をもつ.

7点は同一直線上になく二次曲線上にあるので、共通因子は二次曲線そのもの.

よって g を二次曲線で割った商である1次式を、点 {\rm P}_1{\rm P}_2{\rm P}_3 みたすので、この3点は同一直線上にある.

なお、この証明を一般化すると

共通因子のない 2つのn 次曲線の交点のうち mn 個を含む既約 m 次曲線が存在するとき,残りの n(n-m) 個を含む n-m 次曲線が存在する

ことがわかる.