昔、こんなこと書いていて、
spherical-harmonics.hatenablog.com
ちょっと思いついたことがあったので、書いておこう。
の展開公式をどのように教えるかは、結構悩むところで、
結果がに垂直だから、の形にかけて、とも垂直であることから内積をとると0になることから、
が成立するので、
となる、というところまでは良いのだが、を示すのが、美しくできないという悩みがあった。
もちろん、この両辺は恒等式だから、,, を代入することにより、から となることがわかるが、テクニカルすぎてきもい。
これが美しく解決した訳ではないが、考える過程において、外積行列を使った証明を考えたので、記載しておく。
に対して
とおくと、任意の3次元ベクトルに対して
が成立するのであった。これは成分計算でも確かめられる。
この記法は、コンピュータビジョンでよく使われるが、Rodorigues の公式などの証明のときに
(は3次単位行列)
は示されているが、
を示している本はあまりない。これを使うと、
で終わる。まぁ
を示すときに成分計算を使っているので、それはどうかと思うし、世の中の tensorer は、これと同等な
を使うので、微妙な話であるが。
ちなみに、
の計算は、
となる。
そして、スカラー3重積
を認めると,
はの結果から、
も計算できる。
まぁまぁだな。