Twitter で2次正方行列の固有値重解で対角化できない場合の を求める話があった。
行列指数関数で固有値が同じで対角化不可能の時のやり方
— ポチ (@sikisikikisimen) 2022年2月3日
この方法で解くのがネットに載ってなかったので書いとく。ジョルダン標準形よりこちらの方が楽な気もするが pic.twitter.com/DbuWTGLYKH
固有値が で重解ならば、対角化できようができまいが、Taylor 展開と、Cayley-Hamilton の定理を使うと
と求まる。微分方程式を解くための も
と一瞬で求まる。でも、このことが書いてある本は記憶にない。Twitter の
の場合は
と求まる。ジョルダン標準形も一般射影分解も不要。
3次正方行列の固有値が で3重解の場合も
と求まる。微分方程式を解くための も
と一瞬で求まる。
このような形で を求める本が近日中に発売されるとかされないとか。
ついでながら、この考え方をもう少し拡張してやると、computer vision の常識 Rodrigues' Rotation Formula も手早く導ける。