久しぶりに球面の話。
極座標のラプラシアンは一度は求めておけ、というぐらいなのだが、直接求めるより、円筒座標を経由した方が簡単に求まる。
これは、杉浦コンパクトにもあったと思うが、手元にはないので後で調べよう。
最近読んだ本だと、
のp.138-139 にも載っている。一般的な3次元直交曲線座標については、
の、p.244 にあるが、grad,rot,div の一般形は述べてあっても、何故かラプラシアンは例題で円筒(円柱)座標と3次元極座標のみで、直交曲線座標の一般形は述べてない。まぁ、grad(div ) ぐらい岩堀先生には自明だから省略しただけなのだろうけど。
p.174-178 には一般の3次元直交曲線座標について grad,rot,div だけでなくラプラシアンの一般形の述べてある。
直交曲線座標については、デカルト座標からのヤコビ行列が列直交行列、つまり直交行列と対角行列の積で表現できることから、
と が平行になることが、諸処の量が簡単になる理由である。
一応、3次元極座標のラプラシアンを円筒座標を経由する方法については、2次元極座標のラプラシアンを既知とすると,2次元の座標変換を2回の経由することになり,次のようになる.
円筒座標系 のラプラシアンは
である(2次元極座標に を加えただけ ).これを
によって変換すると, を2次元極座標に変換するので、
が成立する.あとは が の関数であることに注意して
となるが,
により
であるから,, となり,
となる.
以上から,
と求まる。
なお、
にある、ポアッソン方程式が出る作用を考える方法は面白い。
2023.12.22追記
yyhateburo.hatenablog.com