(1) 最大角が 以上のとき、フェルマー点は最大角の頂点だから、最大角の頂点から3頂点までの距離となる。
(2) 最大角が 未満のとき、フェルマー点から頂点までの距離を とおくき、3角形の3辺の長さを とおくと、フェルマー点と3頂点を結ぶ線分は をなすので、余弦定理から、
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という連立方程式を解けば良いので、
となる。
ここで現れる は3角形の面積をヘロンの公式で表したものである。
このことに気付けば、フェルマー点をとし、3頂点を とおくと
であることから、
であることが導かれる。
また、フェルマー点から3頂点までの距離の和 は、有名な USAMO 1974年5番
によって
と求めることができるので、先ほどの「とある連立方程式」は、幾何学的に解くことができる。
もちろん、「とある連立方程式」の (余弦定理)と、ヘロンの公式から
が得られ、これから を求め、
を変形した
を利用して を求めるのが一番早い。